5つの判断ポイント

こんにちはマミネーです。

注文住宅を建てるときには、本当に多くのことを決めなければいけません。
私は打ち合わせが終わるたびに頭がクラクラして、もうこれ以上何も考えれんのじゃ!と思っていました。
でも、全部決め終わるまで!たくさん決めることが!しかも期限付きで!あるのです

調べる担当

おろそかにしたくないけど、しんどい~。

支払い担当

うれしいマイホームのはずなのに結構大変だよね。

もし今「もうわけわから~ん!」と、あなたが図面やカタログをひっくり返しそうになっていたら
すぐに隣に行って、あたたかい飲み物をそっと差し出したい。本当にお疲れ様です。

私たちは注文住宅を建てる前に、築40年近くたった中古戸建を購入しました。
しかし、とあることがきっかけで購入後わずか3年で中古戸建を解体。
でも一度中古戸建に住んだ経験が、注文住宅を考えるときにずいぶん役に立ちました。

このレポートでは、一度中古戸建に住んだからこそ分かった5つの判断ポイントについてご紹介します。

注文住宅を建てるとき、迷ったり悩んだりしたときの参考にしていただけたらうれしいです。

目次

マミネーんち 5つの判断ポイント

高すぎないか(こだわりのあるものだけにお金をかける)

私たちが最初に買った中古戸建は購入時、すでに築40年近く経っていました。

キッチンや風呂トイレの水回りはリフォームされており最近の設備でしたが
ドアや窓ガラスなどリフォームされてない箇所は、もちろん40年前のものでした。

特にお風呂の窓はスキマ風がひどく、窓ガラスとサッシの間にプチプチ(緩衝材)をどれだけ敷き詰めても
冬場のお風呂は寒くて仕方ありませんでした。

それしか覚えてない

めっっっちゃ寒かった

雪の日はパニック(笑)

あんまり寒くて笑っちゃうときもあったね

寒いお風呂を出て、寒い脱衣所で体をふいて、冷たい廊下を歩き、やっとリビングで暖をとる。
それでもうれしいマイホームでしたので、古い家はそんなもんだよね~!と寒さと共存していました。
ちょっとだけ…将来が不安だったけど…(笑)

いろいろあって中古戸建を購入してから3年後、今の注文住宅へ建て替えたのですが
ローコスト住宅なのに!資料を見ればみるほど、標準設備が便利で快適ではありませんか!!
オーマイガー。ビバ現代。(ちなみに窓ガラスは、2重ガラスの樹脂サッシが標準でした!)

そう忘れてはいけないのが、これ以上便利にする必要があるか、という客観的な視点です。

SNSを検索すれば、オシャレで思わずほしくなる素敵な設備やアイテムがたくさん並んでいます。
でも今の設備は昔に比べれば、標準仕様で十分便利です。

例えばドアで考えてみます。

今流行のハイドアは、スタイリッシュでかっこいい。SNSでもよく見かけますが、でも追加料金がかかります

枠なしのハイドアだと、光や冷気が漏れたりするし鍵がつけられないタイプのものもあります。
ドアの役割が機能よりデザイン重視ですね。

多少デメリットがあったとしても、ハイドアが良ければそれはゆずれないデザインということでお金をかける

空間をきちんと区切るという本来の役割で十分なら標準仕様。それ以上悩まない。余分なお金はかけません。

ムダ使いゼロ男

節約できたお金は、将来や家族のために残しておくのがベスト。

見た目のよい空間が、家族にとって居心地のいい空間とは限りません。
外から帰ってきたときに、ホッとできるマイホームが一番ですよね。

こだわりのある場所は、しっかりお金と気持ちをかける。快適であればよい場所は、情報を見極めて節約する。

統一感が出るか(好みのインテリアテイストは決めているか)

私たちが築40年近い中古戸建を購入したひとつの理由に、物件の状態がとてもよかった、という点があります。

以前住まわれていたご夫婦はすでにご他界され、ひとり娘さんが売却されたそうなのですが
娘さんの結納の際にご自宅をかなり手入れされたとのことで、和室の欄間(らんま)や飾り瓦もキレイで立派なものでした。

オール電化ラブ

太陽光発電もついていました。なんとキッチンもオール電化。

でもどんなに内装がキレイで立派でも、いざ家具を搬入すると、どんな家具を置いても昭和感が出る。
購入前に考えた和モダンスタイルを目指してみましたが、限界がありました。
そう、物件と手持ち家具のミスマッチが起こったのです。

多くの方が、できれば今ある家具を新居でも使いたいと思っているのではないでしょうか。
しかし家のデザインがよくても、家具の雰囲気と合わなければ、それぞれの良さを打ち消しあってしまいます

注文住宅を建てた友人知人に聞いてみても、ハウスメーカーさんから
手持ちの家具について、大きさや配置こそ聞かれても色味や好みのテイストまで聞かれていません

例えば、アクセントクロスで考えてみます。

壁紙の色を変えることで、オシャレな空間を演出してくれます。
ハウスメーカーのデザイナーさんの好みもありますが、基本はその部屋だけのデザインを考えて提案してくれます。

家具を置いたあとに、部屋がどんな風にまとまるかまで考えてはくれません

私たちはデザイナーさんと趣味が合わず、ほとんどの提案をお断りしました。
(壁紙に某有名うさぎさん、とか某有名ねずみさん、とかのご提案いただきまして…)※壁紙単体だと可愛いんですけどね。

うちはモダン

最初に自分達の好きなデザインやインテリアスタイルを確定させよう。

部屋と家具がワンセットでくつろげる空間の完成です。
お気に入りの家具がより良く映えて見えるように、全体のバランスを考えてデザインを決めていきましょう。

想定外の提案があっても、思考軸があれば採用することも断ることも簡単になる。ブレない家づくりができる。

長く使えるか(ライフスタイルの変化に対応できるか)

私たちはいつか建て替える前提で中古戸建を購入しました。
なので中古戸建で暮らしている中で不便に感じたことは、いつかの建て替えのときに改善できるという余裕がありました。

マジで想定外1

でもすぐに建て替えないといけなくなったのでした。

マジで想定外2

4年で2軒分の住宅ローーーーーン!!

老後まで長く住める家づくりをする。今や常識の考え方です。
でもどこかピンとこない。そんな私が「現実」を体感した出来事があります。

実は購入した中古戸建の廊下や浴室、トイレには介護用のてすりが設置されていました。
リフォームで撤去することもできたのですが、わたくし帝王切開の時てすり様(笑)には大変お世話になったので
けがや体調不良の場合を考え残しておきました。

ただ、2階にはてすりが全くありませんでした。聞いてみると、介護がはじまってからは2階部分は全くつかっていなかったそうです。1階部分で事足りていたのかもしれませんが、それでも家の約半分の空間が使えないんて本当にもったいない。

せっかくお金も時間もかけて建てたマイホームでも、老後や病気になったときのことを考え、しっかり準備をしておかないと利用価値がない空間ができてしまうのです。

このてすりがきっかけで、私は子供が独立したあとも、夫婦が歳を重ねたときも
違うかたちや用途で、長く使い続けることができる間取りや設備を考えたい、と強く思うようになりました。

例えばウッドデッキで考えます。

私の弟夫婦は5年ほど前に注文住宅を建てた際、庭にウッドデッキを作りました。
自宅でも友人を招いてよくバーベキューをしているそうです。※煙や音はご近所了承済みですよ。

しかし先日、ウッドデッキの下をコンクリートで固めたと連絡がありました。
草が生い茂り、手入れが大変になったからだそうです。
天然木で作ったウッドデッキも、もう経年劣化が目立ってきているようでした。
この様子だと、20年30年と使い続けるのは難しいかもしれません。

※最近は人口木デッキなど耐用年数が長い商品も出ていますが、やはりオプションとしては値段が高くなります

ハウスメーカーからとりあえずつけておけばよいとか、あれば役に立つときもあるかもしれないなど
何となくで取り入れてしまい、将来のビジョンが薄い設備や間取りは断ってしまいましょう。

マイペースがこだわり

こだわりのある場所ならもちろん問題なしです。

長く使えそうにないものは、最初から取り入れない。取り入れるならデメリットをきちんと計算すること

手入れは簡単か(メンテナンスや維持に負担がないか)

私たちが最初に買った中古戸建には、販売時小さな庭がついていました。
生垣(いけがき)にかこまれた小さな庭は、子供がビニールプールでギリギリ遊べる程度の広さ。
集合住宅地のためバーベキューもできそうになかったので、生垣から庭を取り壊し駐車場に変更したのでした。

ただ以前のオーナーさんが大切にされていた、立派な植栽をすべて撤去することが心苦しかったので、庭スペース以外の植栽はそのままで入居しました。

草取りマスター

しかしこれが大きな誤算だったのです。

草取り苦手

強く!太い!雑草が!!生え放題!!!!

家まわりには防犯砂利を敷き詰めたので、雑草もそんなに生えてこないだろうと思っていたのですが、これが大間違い!
定期的に休日の2~3時間を草取りに費やすことになってしまいました。
超インドア共働き夫婦にとって草取りがメインの休日は、心身ともにダメージ莫大だったのでした。トホホ。

取り入れた最初のうちはよくても、後から発生するメンテナンスをきちんと理解していなければ、便利な設備も負担となってしまいます。

この雑草生え放題事件(?)から、自分たちのライフスタイルに合ったメンテナンスができるものかを、いろんなものに当てはめて考えるようになりました。

例えば太陽光発電で考えてみます。

さきほどもご紹介したのですが、はじめの中古戸建には太陽光発電システムがもとからついていました。
私たちは、ただ便利だな~!と使いはじめたのですがこれが間違いでした。

太陽光発電にはパワーコンディショナーという電力を変換する機器があるのはご存じでしょうか。

このパワーコンディショナーは寿命が約10年程度とパネルに比べて短く、買いかえるためには約20万円以上の金額が必要です。しかも現在は物価が軒並み上昇しています。今と同じような値段で購入できるかわかりません。

約10年ごとに20万円以上かかる交換費用を、必要なメンテナンスと考えることができるか、想像以上の痛い出費となってしまうかは、事前に知っていたかどうかで全く変わってくるのではないでしょうか。

結局私たちはパワーコンディショナーを買い替える前に、中古戸建を解体することになってしまいました…が、これはまた別のレポートでお話しますね。※この経験をきっかけに、現在の注文住宅では太陽光発電システムは設置しておりません。

草取り超下手

メンテナンスまで理解してOK!ならもちろん取り入れて大丈夫です。

便利だからと、後からかかるメンテナンスの手間や費用を考えないと大変なことになる。目先の便利さだけで取り入れず、長い目でみて価値を判断しよう

パワーコンディショナーについて詳しく知りたい方はコチラ
外部リンク先:パワーコンディショナー(パワコン)とは?寿命や役割について解説(エコ発)

後悔しないか(決めたことに覚悟をもつ)

このポイントは、ほかの項目に比べると少し抽象的なのですが、わかりやすく説明しますね。

これは家づくりだけでなくいろんな場面で用いることができる、人生がラクになる考え方だと思っています。
いきなりですが、ちょっと失礼。

1回目

誰でも失敗します!

2回目

誰でも失敗します!

いろんなことに気を付けて調べてやっと決めたことでも、後から思いがけず困ったことや想定外のことになってしまうこともあります。つまり誰でも失敗します(3回目)。だから失敗してもいいんです。失敗したくないけど、失敗するんですから。

大切なのは失敗したあとの行動。その失敗を悔やんで過去の自分やまわりを責めるのか、それともこの失敗をきっかけにして、新しい仕組みを作り出すのか、どちらかしかありません。シンプルに2択です。

失敗したことを後悔ばかりすると、自分も周りも悲しくなってしまいます

だって、決めたときの自分は一所懸命だったじゃないですか。時間も気持ちもかけて、がんばって選んだことじゃないですか。不可抗力なことだって、たくさんあるじゃないですか。だから自分を責めないでください。

例えば私たちの失敗を考えてみます。

子供が進学して巣立つくらいまで、だいたい15年くらいは住む予定だった中古戸建。
さきほどご紹介した庭のリフォームの他にも、和室だった部屋をフローリングに変えたり、リビングの壁面収納を取り壊したりと多くのリフォーム工事を行いました。もちろん費用もそれなりにかかっています。オエ。

しかし、想定外の建て替えをすることとなり、私たちは現在の注文住宅分をあわせて2軒分の住宅ローンを支払わなければならなくなりました。(今書いてても、改めてヤベーですねw)

誰がどうみても大失敗(ガーン)の出来事ですが、でも私たちは後悔していません!

なぜなら、この失敗から得たプラスの出来事もあるからです。

失敗と後悔は違います。後悔ばかりしていると、失敗から得ることができるプラス転換へのチャンスを見逃すことになりかねません。これこそ本当にもったいないことです!「人間万事塞翁が馬※注1」なのですから。絶対いいことがあります!

Kニャ?

ちちとはは がんばれ

失敗しても、後悔しない。そもそも誰でも失敗する。だから失敗したあとの行動に覚悟をもつ

※注1 人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)とは
一見、不運に思えたことが幸運につながったり、その逆だったりすることのたとえ。幸運か不運かは容易に判断しがたい、ということ。

引用元:人間万事塞翁が馬(コトバンク)

まとめ

最後に、ご紹介したマミネーんちにおける5つの判断ポイントをまとめます。

5つの判断ポイント要点まとめ
1. 高すぎないかこだわりのある場所は、しっかりお金と気持ちをかける。
快適であればよい場所は、情報を見極めて節約する。
2. 統一感が出るか想定外の提案があっても、思考軸があれば採用することも断ることも簡単になる。
ブレない家づくりができる。
3. 長く使えるか長く使えそうにないものは、最初から取り入れない。
取り入れるならデメリットをきちんと計算すること。
4. 手入れは簡単か便利だからと後からかかるメンテナンスの手間や費用を考えないと大変なことになる。目先の便利さだけで取り入れず、長い目でみて価値を判断しよう。
5. 後悔しないか失敗しても、後悔しない。そもそも誰でも失敗する。
だから失敗したあとの行動に覚悟をもつ。
5つの判断ポイント まとめ表

私たちが家づくりの失敗や経験から学んだ大切な考え方を、もしよかったら参考にしてみてください。

まわりの人の意見や声に振り回されないよう、まずはしっかり自分たちの目的やゴールを確認すること。
良い意見があれば取り入れ、決めたことに対しては自信と責任をもつこと。

どうかあなたの家づくりが楽しく、未来に明るいものでありますように。

ファイトです!

心から応援しています!!

もしちょっと疲れたら、息抜きにまたマミネーんちに遊びにきてくださいね。
家族みんなでお待ちしています!

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