こんにちは、マミネーです。
中古戸建を購入する前に、確認すべき大切なことはいくつもありますが、その中でも特にシロアリ被害の確認はとても重要です。
いきなりこのレポートの結論です!中古戸建のシロアリ被害を購入前にチェックすべき理由、それは
もし中古戸建にシロアリ被害があったとしても、事前に知らされない可能性があるからです。
そんなことが許されるんですか!
そんなことが許されるんですよ。
この衝撃の事実。確認は買う側の責任ということになるのです。厳しい現実です。
もしシロアリ被害の確認を忘れて購入して、あとで被害があることが判明したら。シロアリ被害の規模にもよりますが、後に100万円以上の費用が必要になるかもしれません。
そんな最悪の事態は避けたいですよね。
このレポートでは、実際に私たちが中古戸建を購入するときに知ったシロアリ被害の現実と、その告知の有無、またシロアリ被害の事前確認方法についてご紹介します。
忘れずにシロアリ被害の確認を行い、防蟻処理された中古建てを購入しましょう。
これから中古戸建の購入を検討しているかたは、後悔しないようぜひ最後までチェックしてみてください。
またレポートの中にシロアリ画像はありませんので、ご安心くださいね。
【驚き2選】中古戸建とシロアリのおはなし
びっくり① シロアリ被害のある中古戸建はめずらしくない
私たちの希望エリアの中古戸建は築30~40年のものが多く、なんと内覧した中古戸建の7割ほどはシロアリ被害がありました。
たまたま私たちが内覧したエリアがシロアリ被害の多い地域だったのかもしれませんが、それにしても多いってばよ。
ひとむかし前の戸建ては基礎部分に木が露出しているから、シロアリ被害が多いんですよ。
え?家の基礎部分なんて見たことないし、木が露出しているってどういうこと?と思った方へ。(何を隠そう私です)
次の写真をご覧ください。
昭和50年代に建てられた家の基礎部分(写真)
手前のコンクリートがボロボロなのはさておき(笑)※ちゃんと修繕しました
見ていただきたいのは、土と基礎の木材。
これだけ木材がむきだしであれば、土からの湿気もあがってくるので、昭和50年代ごろの一戸建てにシロアリ被害が多いのは納得です。
もう少し何か敷き詰められているかと思った。
最近の戸建ての基礎部分はベタ基礎といって、一面がコンクリートで補強されているので、ベタ基礎の中古戸建であれば過剰に心配する必要はないかもしれません。
ただし、世代交代により売りに出されている中古戸建は、ちょうど昭和50年代に建てられた物件が多いです。基本的にシロアリ被害を疑ったほうが、長い将来を考えると安全と言えます。
30~40年前の中古戸建は基礎部分が現在と違います。買う前にシロアリ被害について確認をすることを強くオススメします。
びっくり② シロアリ被害を知らなくて販売してもOK
私たちの購入した中古戸建は、販売前に防蟻処理が完了しており、安心して買うことができたのですが、実は必ずシロアリ対策をして販売しないといけない義務や法律はないようなのです。
実際に次のようなトラブルが発生しています。
※こちらは同じ思いをする人を減らすためにご紹介しております。相談者さんを決して非難する意味ではありません。
この記事をまとめると
- 築20年の中古戸建を買ったが、住んだあとにシロアリ被害が発覚。
- 売主はシロアリ被害を知らなかった。
- 媒介業者(不動産会社)は、シロアリ被害を調査して説明をする義務まではない。
- 売主には損害賠償責任が認められるが…。
もし、売主が販売する中古戸建のシロアリ被害を事前に知らず販売した場合は、責任が問われる可能性があるようです。
しかし、瑕疵(かし)担保責任期間が終了してれば、その責任を問うことはできません。つまり、シロアリ被害の保障は受けられないのです。
売主が個人であれば瑕疵担保責任があいまいに設定されていたり、責任期間が1か月など短い可能性が多いです。もし住んでからシロアリ被害が分かった場合、十分な補償が受けられず自腹で防蟻処理を行わなければならなくなります。
瑕疵担保責任についてはこのレポートでも詳しくご紹介しています。
購入後におけるシロアリ被害の相談例
ケース1:購入後半年でシロアリ被害が発覚
(概要)
・瑕疵責任期間は3か月だったので過ぎている。
・購入前にシロアリチェックはしていない。
・防蟻処理に約15万円かかることになった。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10129045625
※リンク先は該当のyahoo知恵袋です。
ケース2:購入後4か月でシロアリ被害が発覚
(概要)
・瑕疵責任期間は1か月だったので過ぎている。
・購入前にシロアリチェックはしていない。
・工務店から防蟻処理をしないと販売できないはずと言われているが、専門家からは否定されている。
https://question.realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1072672385/
※リンク先は該当のyahoo不動産です。
こちらのケースでも事前にシロアリ被害があっても売主がその被害について知らなければ、そのまま販売されています。
売主はシロアリ被害を知らなければそのまま販売する。媒介業者は調査と説明義務がない。つまり確実にチェックできるのは買主だけなのです。
とにかく確認が大事ですね。
シロアリ被害の確認方法2つ
私たちは素人なので、まさかシロアリ被害がある中古戸建が、そのまま販売されることもあるとは思ってもいませんでした。
では私たち買主には、何ができるのでしょうか。
これからお話する方法で、購入したい中古戸建のシロアリ被害について、事前にしっかり確認することをオススメします。
①被害ありの場合は防蟻処理保証書を確認
買おうとしている中古戸建にシロアリ被害があった場合、売主がシロアリ対策(防蟻処理)をしているか確認を必ず行ってください。
私たちは売主の不動産会社へ直接確認しました。
残念ながら複数個所にシロアリ被害がある中古戸建だったのですが、売主の不動産会社が販売前に防蟻処理をしていることがわかり、とても安心しました。
実際の保証書
もしこの中古戸建を買ったあと、処理されていない箇所でシロアリ被害を発見した場合も、明記されている保証期間内であれば防蟻処理を無料でうけることができます。(防蟻処理の保障期間は5年間が多いようです)
もちろん5年後に再び防蟻処理が必要です。
口頭での確認ではなく、きちんと証明書や保証書を提示してもらい確認しましょう。
②被害不明の場合は住宅診断を受けて確認
買おうとしている中古戸建にシロアリ被害があるか分からなかった場合は、第三者機関による確認を必ず行ってください。
第三者機関による確認は住宅診断(ホームインスペクション)といいます。
ホームインスペクション(住宅診断)とは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場から、また専門家の見地から、住宅の劣化状況、不具合事象の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスを行なう専門業務を指します。
引用:NPO法人日本ホームインペクターズ協会 https://www.jshi.org/what/
住宅の購入前や、ご自宅の売り出し前にホームインスペクションを行なうことで、建物のコンディションを把握し、安心して取引を行うことができます。
このように、専門家である住宅診断士さんに公平な立場で物件の状況を見てもらうことで、安心して物件を購入することができる仕組みです。
もし住宅診断でシロアリ被害が確認できた場合は、防蟻処理を誰の費用負担で行うのか話し合うこともできますし、被害が深刻であれば物件の購入を考え直すこともできます。
シロアリ被害以外の調査項目も、とても役立ちますよ。
住宅診断(ホームインスペクション)を利用するメリットデメリット
メリット
デメリット
購入前の住宅診断(ホームインスペクション)は、費用以上の効果と安心がある。
まとめ【防蟻処理された中古戸建】を買うべし
最後にこのレポートをまとめます。
・シロアリ被害のある中古戸建はめずらしくない。
・売主が事前に知らなければ、シロアリ被害があってもそのまま販売されている。
・事前にシロアリ被害を確認せず購入すると、発覚した場合は自己負担の可能性が高い。
・売主が住宅診断をしていない場合は、買主が行い必ず事前に物件の状態を確認する。
現在マンションに住んでいたり、実家がマンションだったりする方は、シロアリ被害についてピンとこないかもしれません。でも侮ってはいけません。
忘れずに購入前に確認することで、入居後のトラブルや無駄な出費の心配から解放されることができますよ。
このレポートがお役に立てたらうれしいです。
またほかのレポートでも私たちの経験をおはなししていきますので、よかったら参考にしてくださいね。
またのお越しをおまちしています☆
マミネー